砂糖よりも甘い考えだわ。
■小中教諭の7割、週60時間超勤務 医師や製造業上回る
朝日新聞デジタル
ちょっと長くなる!
教員だったとき,残業手当に換算すると…
な~んて考えながら勤めてたことを思い出した。
結局自由に使える先生の時間は,放課後1時間だけ。
しかもそれは,会議も家庭連絡も部活も出張も無いとき。レアだ。
小・中の先生が1時間目から6時間目まで埋まってたとして,
いつ授業の準備をするのよ…ってこと。
いつ子供に向き合えというのよ…ってこと。
あまり知られていないけど,学校の先生には必ず担任の仕事以外に,
「校内分掌」というものがある。
国語担当とか算数(数学)担当とか、教科のみならず、
生徒指導担当、人権教育担当、教務主任とか…
市区町村管区内学校の,その担当の先生が集まって情報交換や打合をするわけ。
例えば,私が主に任せて頂いていましたが、
体育担当の先生が集まって,水泳記録会や陸上記録会の打合をするとか,
国語の研究発表をどこの学校にする?って喧々囂々してみたり。
これが勤務時間内に終わればいいけど,まずソレは無いと考えたほうがいい。
田舎の学校では,2~3つを受け持つわけ。
子どもの数が少ないから、職員の数も少ない。
でも、分掌の数は学校の規模に関係ない。
必然的に分掌が分配されるわけで…。
小規模校に赴任されていた頃は、体育・理科・人権・情報の4つを兼ねました♪
運動会の準備をしなきゃいけないのに,問題のある児童の家庭訪問をしたりしてね。
帰りが0時を回っちゃう。でも出勤はいつも通りの時刻。
プリント作りやノート添削・コメント記入,お知らせの通信作り,
学習発表会(学芸会)のシナリオ,運動会の演技の計画なども,
なんだかんだで持ち帰り残業。
私自身,朝4時半出勤をしていました。
8時15分始業なので,1日当たり3.75時間残業。
20日勤務とすると…75時間/月!!
…でも,私の思いとしては,それでも全然嫌じゃなかった。
ノートのコメントも,一人ひとり考えて書くのは楽しかったし,
運動会の企画も面白かった。 残業は苦じゃなかったな。
だって,超早出のおかげでほとんど定時に退庁してたからね♪
今思えば,辞めるんじゃなかった…かな…って、少し後悔することも。
話がそれた。
結局南極,先生という職業を生業と考えると,
相応の対価,残業手当が支払われて然るべきで,
ただ単に公務員だから当然と片付けてよい問題ではないと思う。
労働だから。
ただ,休日数を考えると,
中小企業に勤務されている方々,どうお考えになるか。
先生の休日は,原則土日。2×52=104。
祝日,年間16日。年末年始6日。
夏季休暇6日。
年間132日。
さぁ,132日も休める企業の皆さん,挙手をお願いします。
ほとんどの労働者の方々,そんなに休めていないと思います。
しかもですよ?
先生達は,お盆や年末年始に年次休暇をくっつけますから,
単純に考えて,先生方には年間130日以上の休暇があるはずです。
約2.8日に1日休みがある計算なんです。
新採用の職員だって、4月にいきなり10日有給付きますから。
民間だったら、6ヶ月経たないと付きません。
初任者がいきなり140日休日ですよ!?
少数意見として,部活の指導でそんな日数取れるか!ってのもあると思います。
まぁ、そこは改善するべきです。
ですが,私の経験上,90%以上の先生は充分に休めているはずです。
育児休暇や病気休暇も充実しています。
休暇を取っても誰も文句は言いませんし,後ろめたささえありません。
営業なんかしなくても,仕事が次々と入ってくるし
テキトーにしていても,そこそこの賃金も出るんだから。
欧米の人々にとっては当たり前ですが,ここは日本です。
共産国家で無い限り, 賃金も休暇も平等ということはあり得ないのです。
モンスターペアレンツだぁ~?学級崩壊だぁ~??
なにぬかしとんねん!
他の職種に比べてどれだけ恵まれているか、分からんのか!!
そのことを心得て,勤務していただきたい。
ソレが嫌なら,ぜひ転職を。
甘いわ、教職員。
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