いまこそ、子どもに任せるべき!家の門番。
最近、「働きやすい環境を整えましょう」という、
社会的な取組の一つに、学童保育というものがあります。
学童保育とは、放課後、家に帰ったときに一人で留守番が出来ないとか、
子どもだけにしておくのは不安だという、
親の気持ちが強く反映されて発足した、所謂、小学生版保育所。
共働き世帯の救世主とも呼べるサービスです。
そこでは、指導員と呼ばれる大人が宿題を見たり、遊び相手になったり、
保護者の仕事が終わるまで面倒を見てくれる施設です。
ちょっと本格的になると、児童指導員任用資格を持った指導員が活躍しています。
ですが、我が子が知的に、情緒的に障害を持っていたとしたら…。
そう。
学童保育に行く子ども達の輪を意図も簡単に乱してしまいます。
指導員も、障害を持った子とそうでない子の拘わり方に差を付けるわけにいきません。
ですから、指導員はどうしていいか分からなくなることが多いのです。
だって、資格と言っても教員のように指導について専門的に学んだわけではありませんから。
そこで、最近多くなってきている、日中一時預かり保育、
放課後デイサービスという施設が活躍しています。管轄は自治体の福祉課です。
これらの施設は、障害を持った子どもを受け入れ、
学童保育と同じように、親の仕事が終わるまで、
また、親の子育て休息の時間を確保することを目的をして言います。
ただ、日中一時と放課後デイサービスでは違いがあります。
日中一時では、遊びや学習の時間、おやつの時間など、
学校と同じように、生活の中で力を養う活動が行われます。
一方で放課後デイサービスでは、学習を重視しています。
所謂、塾といったところでしょうか。
但し、自治体がそれ相応と認めた場合ですが。
いづれにしても、施設に通う子どものみんなが、
何らかの障害を持っているので、トラブルが耐えません。
この事業が社会に出てきてまだ数年。
中には、学校教員経験者や特別支援学校教員経験者もいますが、
知的・情緒の障害を理解している指導員もまだまだ不足しています。
ですから、本当にその子を理解することが難しいのです。
結果、恫喝することで言うことを聞かせるという、
全く効果のない指導に陥ってしまうことが多いのです。
ここで大事なのは、そういったサービスに子どもを預ける保護者に、
どんな願いがあるのかということを明らかにする必要があるのではないでしょうか。
ただ単に、自分(親)の自由な時間が欲しい?
色んな子と触れあって、自我を確立して欲しい?
色んな学校の子と友達になって欲しい?
等々。
一番いいのは、子どもが留守番できること。
「鍵っ子」という言葉は、いまや死語なのでしょうか?
我が子に我が家を任せる使命を与えてみるのも、
意外といいかも知れませんね。
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